香気
香りを使った絶頂の条件付けをさせられる
用意するもの
- 2番目に好きな香り
方法
この調教課題では、香りを使ってあなたの脳に絶頂の感覚を条件づけて、必要なときにいつでもイきやすいようにしていきます。
アンカリングという心理学の用語があります。アンカーとは anchor すなわち錨です。
心理学でも行動経済学的な文脈と NLP 的な文脈でさらにふたつの意味を持つ言葉ですが、ここでは後者を指しています。
簡単に言うと、なんらかの精神的状態を繋ぎとめておく、いつでも思い出せるようにしておくためのスイッチのことです。
餌をあげるたびにベルを鳴らしていると、ベルを鳴らすだけで唾液が出るようになる。
有名なパブロフの犬ですが、この場合のベルもアンカーとみなすことができます。
条件付けのトリガーのことだと言い換えてもいいですね。
もうひとつ別の話ですが、香りは記憶に強く結びついているという説も、聞いたことがあると思います。
嗅覚は五感の中でも脳の大脳辺縁系に近く、刺激しやすいためだと言われます。
この現象にもプルースト効果という名前がついていたりします。
この調教課題ではアンカリングとプルースト効果を使って、香りを絶頂に結び付けるのです。
まず、2番目に好きな香りを選びましょう。
日常で使う一番好きな香りではなく、好きだけど普段はあまり使わない香りをアンカーとします。
できれば、催淫効果があるとも言われるイランイランのように、特徴的な香りがいいですね。
ハンドクリームやオイルよりも、空間に散布できる香水のほうがこの課題には使いやすいです。
精油を使いたい場合にはアロマスプレーにするといいでしょう。
香りが用意できたら、実際にアンカリングを行っていきます。
やることは、寸止めオナニーをして、気持ちいい絶頂をしながら香りを嗅ぐ。これだけです。
5回の寸止めを行ったあと、絶頂しなさい。
その瞬間に、空間に香りを散布すること。
このとき、身体について残らないように、空間に香りを広げるようにしましょう。
オナニーで満足するまで、5回の寸止めと香りに紐づいた絶頂を繰り返しなさい。
この方法でのオナニーを定期的に実行します。
ポイント
アンカリングは僕が実際の調教でもよく使う方法で、マゾが気持ちよく絶頂するときに身体のある部位を手で抑えることにしています。
相手にそのことが伝わらないくらいさりげなく行うのですが、何回か繰り返した後で「ここでスイッチを入れたいな」と思ったときに同じ場所を抑えると、すぐに反応があって目がとろんとしてきます。
この調教課題は開発の一種なので、定期的に取り組むようにしましょうね。
だいたい3回やったくらいから、オナニー以外の場面でも同じ香りを嗅ぐと、下腹部がきゅーっと疼くようになるはずです。
将来ご主人様ができたら、あなたの発情のスイッチとして香りをお渡しするのもいいですね。